平成24年1月21日(土)、宇部市新天町のヒストリア宇部
イベントホールにて、うべ交通まちづくり市民会議主催の「自転車まちづくりシンポジウムin宇部」が開催されました。
当団体は、宇部地域の交通環境の改善を目指して、市民の立場から声を上げ、実践していこうという団体です。発足されたばかりではありますが、山口大学や宇部市の「環境にやさしい交通づくり推進事業」を受託されたNPO法人と協働しながら、産業道路を使った自転車通行実験やアクセス情報調査といった専門的な調査研究交通まちづくり勉強会等を積極的に開催されています。
今回、自転車の左側通行ルール啓発や、通行場所の整備を求めようという「自転車まちづくりシンポジウム」を開催されるということで参加しました。
この日は2部構成。前半には基調講演、休憩をはさんだ後半にはパネルディスカッションが行われました。
基調講演はTBSのプロデューサーでNPO法人自転車活用推進研究会の理事でもある疋田(ひきた) 智氏が講師をつとめられ、「自転車ではじめる未来志向のまちづくり」について~諸外国を回って経験された自転車をめぐる状況、自転車をつかったまちづくりの手法、そして現在の日本の状況等~をお話しされました。
パネルディスカッションでは、交通まちづくり活動を行っているNPO法人理事、自転車による交通調査を行っている山口大学の学生、宇部市道路整備課、子どもを自転車で送り迎えしている主婦など様々な立場の方がそれぞれの意見を述べられ、違った視点で宇部市の交通を取り巻く状況を考えることができました。
2011年より自転車は車両とされ、歩道を通行することが禁止されましたが、車道整備が完全ではなく、かえって危険な状況を生み出しています。また、依然として歩道を通行する自転車も多く、ノーブレーキ自転車で死亡事故もおこっています。今回開催された宇部市でも、自動車運転手からの死角となって危ない箇所、学生等が並列しながら自転車を運転する箇所等が多数報告され、市民としてどのような要望、実践をしていけばよいのか参加者は大いに考えさせられました。
また、「自転車をまちづくりのツールとして使えないか」という点では、講師の疋田氏が、車を締め出して、自転車や徒歩のみ認められた区間を作ったことで中心商店街に活気がもどり(商店主と買い物客との距離が短くなる、安心して買い物ができる等のメリット)、事故も激減、市民も運動することで健康になったというまさに一石三鳥の取組を行っているオランダのハウテン市の例を説明されました。
これからの宇部市のまちづくりについても新たな希望が見えてきたことで、会場は大いに盛り上がりました。
「自転車交通」というこれまでにあまり聞いたことのないツールを使ったこの取組は、交通安全のみならずまちづくりにも大きな効果があると期待されます。今後の活動にも注目していきたいと思います。